岐阜聖徳学園大学教授
坂井田 節先生

 木酢液を軟質炭素末に吸着させた資材を家畜や家禽に1~2%添加することによって、排泄物の臭いが著しく軽減されることが知られている。 そこでこの資材を加工して、ペットフードに2%混合し、ペット動物の排泄物の消臭効果について検討を行なった。
 実験には生後1年以上を経過した雑種犬12頭を用い、これらを無作為に2分し対照区と実験区を設定した。 対照区は市販の犬用ペットフードを1日1回250g/頭を給与し、実験区は上記給与飼料にさらに「森のサプリ」5g(2%)を混合した。 実験は開始14日後の4日間、個体別に毎日1日分の排泄物犬糞を集めた。 1~3日間については、それぞれ採取した翌日に1頭当り50gずつを2反復とり、500mlの三角フラスコに入れ、37℃で24時間放置しアンモニア濃度を測定した。 4日目の排泄物は両区とも6頭づつの排泄物を混合して、50gづつシャーレにとり、臭気感応検査を行なった。 検査は108人の女子学生を対象に行い、対照区、実験区の排泄物をならべ、どちらが臭うか判定させた。

  1. 「森のサプリ」の嗜好性はよく、ペットフードだけを食べ、ペレットだけを残すといった現象は見られなかった。
  2. 「森のサプリ」の投与によって排泄物の色は暗黒色となりとなり、対照区の黄褐色とは明かに異なる色を呈した。さらに糞の状態は対照区より硬くころころした状態であった。
  3. アンモニア濃度は、排泄物100g当り対照区12.70±3.25ppm実験区4.70±2.33ppmとなり、実験区のアンモニア濃度は対照区の約3分の1に激減した。
  4. 犬の排泄物(犬糞)は、対照区において著しく不快な臭いを生じ一部刺激臭もあったが、実験区においてはほとんど臭いはせず、刺激臭もまったくなく、著しい消臭効果を示した。
  5. 臭気感応検査の結果、全員が対照区のほうが強い臭いがすると判定した。
  6. 「森のサプリ」投与区の犬は毛や皮膚の艶が、対照区よりよくなり健康増進にも効果のあることが推察された。

 以上のような結果から「森のサプリ」をペットフードに2%混合して投与することにより、ペット動物の排泄物の悪臭を著しく軽減し、ペット動物の健康を増進できることが明らかとなった。したがってペット動物の消臭剤として、極めて有効である。